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我が愛すべき岐阜方言

数年前に「みんなで使おっけ!岐阜のことば」という本を読んで、もう大爆笑。岐阜弁が真面目に解説されていて…。今回念願叶って、その著者の先生、岐阜大学の山田敏弘准教授の「岐阜の方言」という講座を受講してきました。

私は岐阜生まれ岐阜育ち(正確には各務原市)結婚して名古屋に来て早28年!結婚以来、実家以外にも岐阜との関わりはずっと続いたので、自然と岐阜の言葉をしゃべっていたと思います。ある時、息子の同級生のお母さんに「志水さんて岐阜の人?」と突然聞かれ「そうですけど、どうして?」と聞き返すと「だって語尾が『や』だから」と言われました。その方のご主人も岐阜出身で、ご実家がみんなそういう話し方なんだそうでした。

その時初めて、名古屋と岐阜の言葉は似ているけれど、一番の違いは語尾が「が」か「や」だと知りました。なるほど…私の感覚では「だがぁ」というずけずけした名古屋弁は品がないけれど、「〇〇やねぇ」という岐阜弁は何て柔らかくてやさしいんだろうと、ますます岐阜弁を好んで使っていました。

先生が最初
『県庁』って何て読みますか?
(え?県庁はけんちょうでしょ??)
確かにそうなんですけど、ここら辺では「けんちょー」だけど、標準語は最初にアクセントがついて「けんちょう」なのだそうです。
「当たり前に使ってるけど、それは皆『方言』です」
(へぇ~)

「あのじん」ってわかりますか?
(わー懐かしい!実家の父が昔よく使ってた「あのじん」)
正解は「あの人」

「~~しやぁよ、えか!」
(わぁ、昔よく言われたわぁ「えか!」)
「~~しなさいよ、いいですね(と、念押し)」

もう講座は始まってすぐに大爆笑。何だかすごーく懐かしい場所に戻ってきたようなそんな感覚で始まりました。

それでも今回はちゃんとした講座で、方言には、
① 音韻、アクセント
② 語彙
③ 文法
の3種類があるのだと、基礎からきちんと教わりました。さらには明治以来、方言撲滅、共通語政策が取られて、方言はかなり格下のように扱われてきたけれど、現代ではその地域に限定して使う絆の言葉として改めて見直され、標準語と方言は同等である、決して劣った言葉ではないのだと教わりました。

実は小学生の頃、同居していた祖母の影響でごく自然に「~~しとんさる」とか「~~してござる」(~~していらっしゃるという尊敬語)という岐阜弁をしゃべっていたのですが、ある時母に「女の子がそんな汚い言葉使ったらいかん」と叱られたことがあり、その時「えぇ?岐阜弁は汚いから使ったらいかんのや」と認識させられました。すごくショックでした。

でも…うすうすそれは違うと子どもながらに気づいていきました。岐阜弁が汚いのではなく、いつも母を虐げていた祖母がそれを使っているから、同じ言葉を使う私が腹立たしかったのだと思います。それで今回改めて「方言は格下ではない、地元民の誇り、堂々と使いましょう」と言われ、胸のすく思いがしました。

長男が高校生の時、学校から帰るなり「ちょっと!今日学校で笑われたわ!『それ、さらえていいよ』って言ったら『さらえるって何や?』って。【さらえる】って岐阜弁なの?」と。名古屋弁に染まらず頑なに岐阜弁を話す私に(変な言葉を教えるもんで笑われてまったがや)と言っているようでした。それは、息子のお弁当のおかずがおいしそうだったので、友達が「それ食べたい」と言ったので、残り少ないそのおかずを弁当箱ごと渡して「さらえていいよ」と言ったのだそうです。「だって最後全部食べて片付けること『さらえる』って言うよ!」と反論しながらも(う~ん、さらえるは岐阜弁なんだろうか…)一応辞書には載ってます!

それから「つうろくする」これもよく使っとったんやけど(今日はすっかり岐阜弁モード)ある時パソコンで「つうろく」と入れても漢字が出てこ-へん!え?つうろくって言葉ないの??すぐに母に電話するも「あれ?どうやって書くんやったかねぇ」

それも先生に質問したら「岐阜弁やよ!ほやけど、方言は話し言葉が中心やで語源があいまいで漢字がわからんこともあるんやわ」なるほどぉ、勉強になります。ちなみにつうろくするは釣り合うという意味で使います。

そして!方言は単に言葉だけではなく、子どもたちの遊びも含まれていて、地域によってかなりが違うらしい。例えばジャンケンで2つのチームに分ける場合、先生が「グーとチョキでそろい!」と言われた時に何のことかさっぱりわからなかったけれど、あれ?私たちは「グーとパーでそろい」だった、とか。

「ケードロ」も「ドロケー」と呼ぶ地域があり(警察と泥棒)、もっと言うと「ドロジュン」(泥棒と巡査)のところも。私はその遊びはしたことがなく(ポコペンなら知っとるけどなぁ)娘に聞いたら「ケードロ」、たまたまその日一緒にいた名古屋市内の友人は「ジュンドロ」だったそう。

ポコペンの歌も「ポコペンポコペンだーれが突っついた?ポコペン」が主流ですが、私と一宮出身の方では「突っついた」の節が違っていたり…そういう遊びは地域独特で、全国大会でもあればルールを統一する必要があるけれど、その場で遊ぶメンバーで統一されていればいいだけだから微妙に違うのだそうです。

おもしろい!本当に興味深い話です。先生は純粋の岐阜人だと言われ「私が小学生の頃、30年ほど前ですが…」とお話しされた時「すみません、昭和何年くらいのことですか?」とお尋ねすると「4〇年生まれです」と言われました。(え?近い!)もしや?と思い、帰宅して高校の名簿を引っ張り出してペラペラめくってみると…ある!私が3年1組で、山田先生は1年4組!わぁ~後輩やん!

講座は2日続いたので、翌日迷ったのですが恐る恐る名簿をもって「先生はこの方ですか?」とお尋ねすると「え?同級生??」「いえ、2つ上です」昔の名簿って親の名前から職業、電話番号に住所まで全部載っていてある意味恐怖です(笑)先生もびっくりされて「わぁ先輩ですかぁ~」しばらく当時の学校や懐かしい先生の話に花が咲きました。

あーいらんこと言ってまった…講座の最後にレポートを書いて提出したのですが、先生の先輩ならもう少し学のある文章が書けてもいいのに、何?この文才のない先輩!と思われたやろなぁ(笑)

それにしても本当に楽しく有意義な講座でした。これからも堂々と岐阜弁使ったるでね!みんな、笑わんといてよ(笑)

その他の例

B紙→模造紙
机をつる→机を持ち上げる
えらい→疲れた


※山田先生の講座は、11月11日(日)「岐阜方言のちょっといい話」
岐阜県図書館2階研修室 14:00~15:30 参加無料 申し込み不要

よろしければどうぞ!




































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  1. 2012/05/29(火) 05:41:29|
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