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親の役目

2012年春、大学を卒業したのに就職できない4割に入ってしまっていた二男が、先週ようやく無事社会人となって親元を離れていきました。ほっと一安心です。

まさかまさかわが子が就職浪人になろうとは!2008年の春の入学式の折、サークルの勧誘の先輩学生が「お母さまがたぁ!!うちの大学ならどこでも希望のところへ就職できますよ」そう声高らかに叫んでいたのを何にも知らない私は「へぇ、そうなの?それは安心だわ」安易にそう信じていたのですが、リーマンショックで事情は一変。しかも在学中、バイトもせずにボランティアばかりに精を出していて、4回生になっても単位が取れていなくて…就職活動どころではない息子は、早々に就職戦線から離脱、何とか単位は取れて卒業したという情けない有様でした。

名古屋に戻ってからは就職のための試験勉強をしていたのですが、それもことごとく不合格、試験はあきらめてハローワークへ通い始めたのはもう年末でした。

それでも私は名古屋に戻った時に息子から、密かな夢を聞いていました。きっと私以外の誰にも言っていなかったと思います。人が聞いたら「バカじゃないの?」「男たるもの、そんな情けないことを言ってどうする」と言われそうな夢でした。でも私は「いいね、全くあなたらしい。お母さんは応援するよ」と言いました。息子も「かーさんならわかってくれると思って話した」と。

人はそれぞれ持って生まれたものがあります。同じ親から生まれてもどうしてこんなに違う?末っ子で皆からかわいがられて育ったせいもあると思いますが、いつもニコニコしていて、自分のことよりも人の気持ちを優先できる、本当に心やさしい子でした。子どもの頃は家族に「生き天使」と呼ばれるくらい。そんな息子ですから、自分を少しでもよく見せようとする面接などは苦手だったと思います。

「きっとあなたにふさわしいところに就職できるとお母さんは信じてる。あなたの良さをわかってくれるところがきっとあるよ」ずっと言い続けていました。長女、長男からはけっこう厳しいことを言われていたようです。私にも「親が甘やかすからダメだ」とも^^;まぁ言いませんでしたが、長女と長男の時は世の中がまだ調子よかった、だから同じようにはいかないと。

この1年間「だいじょうぶ!一番ふさわしいところに決まるから」それだけを信じて言い続けてきました。それが親の役目だと思います。甘いと言われようとも信じて見守ることが。

一般の企業を受け始めてもなかなかうまくいかず、もしかして二男には、家族が見落としている何か欠陥があるのではないか?そんなことも家族内でささやかれ始めた頃、ふと目に留まった理念のすばらしいところへ応募したところ、何と即採用されたのです。当日履歴書持参で面接、試験も受けたそうですが、夕方には「うちは君を採用したいが君はどうする?」いきなり言われ、夜にはオーナーと奥様と3人で会食。翌日には住まいまで紹介してもらって帰ってきました。

そこは幼児教育から大学受験までを扱う教育グループで、とはいえ営利追求でなく、一人一人を大切にするとのことでした。私も決まってから初めてオーナーの理念を拝見したのですが、ほとんど私の思いと同じでした。息子も帰ってから「かーさんと同じようなことを言われたよ」と。さらにはオーナーの先生はクリスチャンだそうで、中高、大学とずっとキリスト教の学校へ通ったのもご縁でしょう。たぶん息子の人柄を見て下さったと思います。採用の条件に子どもが好きというのもあったそうですが、大学時代、小学生中学生対象のボランティアをしていたことも生きてきました。

1年間回り道したけれど、本当に息子にぴったりのところへ決まりました。翌日帰宅してすぐに「ここで将来はこういうことをしたい」といっぱい夢を語ってくれました。自分の将来がすぐにイメージできるということはそこが正解ということでしょう。本当によかったです。

先週引っ越して翌日から研修が始まりました。「何とかやっていけそうだよ」そう言っていたので一安心です。

信じて待って本当によかった。そこにたどり着くための1年間でした。でも必要な時間だったと思います。息子は高校を卒業してすぐに家を離れたので、4年経って戻って「やっぱり子どものまま家を離れたらわからなかったけど、一応成人してからの目で両親や祖父を見たらいろいろ違う一面が見えてよかった」とも言っていましたし、いずれまた名古屋を離れるから、この間にできるかぎりおじいちゃん孝行と親孝行をしたいとも言ってくれていました。ありがたかったです。

ようやく子ども3人が社会人となり、私の人生も一段落です。実は息子の採用が決まった日は私の誕生日で、私にとっては何よりのプレゼントとなりました。

これからどうか社会のために活躍してほしいです。これからも信じて見守るのみです。















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  1. 2013/03/19(火) 03:03:12|
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