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作戦大成功!

2週間ほど前、実家の母から電話で「4月4日の夜、空いてない?お父さん、退職の日なの」とのこと。

父は2月で72歳になりました。5歳の時に父親を亡くし、母親(私の祖母)を助けながら弟の面倒見てきたので、高校へ行くことなく15歳で中学を卒業してすぐに電話局(現在のNTT)へ就職。(その後、夜間高校へ通ったそうですが)60歳を待たずに退職し、第2の関連会社へ勤め、さらには第3の会社勤めもとうとう今年で最後、57年のサラリーマン生活最後の日となりました。

「会社で送別会をしてもらえるそうだけど、我が家でも何かお父さんには内緒でお祝いしてあげたいのだけど・・・」母の発案は、兄弟4人のうち、近くにいる私と妹が、実家で待機して、帰宅した父をびっくりさせるというものでした。その日の夜は予定もなかったので、早速作戦に参加することにし、「せっかくだからもっと何かサプライズをしようよ」ということになりました。

事前に母と私でいろいろ綿密に打ち合わせ、当日は一旦職場から自宅へ車を置きに父が帰るので、母が送別会の会場まで父を送り届けてから、何食わぬ顔で私たちが実家で待機することにしました。

昨日は特製の花束を用意し、妹と実家へ向かい、母の手作りの夕食もそこそこに、8時くらいに「迎えに来てほしい」と電話が入るらしいので、その電話を会場近くで受け、送別会が終わったところへなだれ込むという計画でした。

ちょうど各務原の市民公園の桜が満開で、せっかくだから夜桜も見ようよとも言っていたのですが、人生1度きりの退職の日、桜を見ていてタイミングを逃しては元も子もないからと、店の駐車場の隅でひっそりと待機していました。8時15分くらいに電話が鳴り、「それーっ」と思ったら、「まだしばらく終わりそうもないから」とのことでした。あらあら・・・ひとりで待つならイライラしそうですが、車の中で3人でおしゃべりしていたので、さらに待ち続けました。

9時近くになり、どうやらひとりの男性が店の外に出て電話をしていたので、終わったんじゃないのかな?と、一番小柄な母が隣のワゴン車の陰からこっそりと覗くと、すでに店の前には、父とともに大勢の人が・・・。今度こそ「それ~~~っ」妹と私が一気に車から飛び出し、「お父さーん、57年間お疲れさまでした!」と叫んで、花束を渡そうとすると、店の前は騒然!

「おい、どーしたんや??」
一瞬、目を丸くし、状況がつかめない父にすかさず
「お父さん、長いことありがとうございました!」押しつけるように花束を渡しました。

一瞬の沈黙の後、会社の方々が
「おい、どういうことや???それにしてもええことやなぁ、みんな娘さんか??(3人の美女(ププッ)のうちひとりは母です(笑))」
店から出てこられる方々が次々にびっくりして聞かれました。

職場の方が「脇田さん(父)は、みんなの目標なんですよ!」と持ち上げて下さり、だいぶ皆さん、酔っていらっしゃったので、ワイワイひとしきりまた店の前で盛り上がったのですが、
「僕らの時は、こんなことはきっと誰もしてもらえんけど、さすがは脇田さんやな」しみじみおっしゃって最後を送って下さいました。

私たちも皆さん方に、丁重にお礼を言って車に乗り込みました。車に乗ってからも父はまだまだ興奮冷めやらぬ様子で「よう来てくれたなぁ、本当にありがとう、ありがとう」と何度も言っていました。

実家に着くと、遠くに住んでいる弟たちも時間を見計らって電話をくれ、甥っ子たちが「おじいちゃん、長い間お仕事お疲れさまでした」と。電話を代わってお嫁さんたちからも労いの言葉をかけてもらい、父は感慨無量の様子でした。

一口に57年といってもいろんなことがあったでしょう。父が57年間真面目に働いてくれたおかげで、私たちが育ち、学校へやってもらい、結婚もさせてもらいました。本当に感謝です。

でも「終わりよければすべてよし(いえ、私がいうことではないんですが)」退職の日をみんなでお祝いすることができて、本当によかったと思っています。妹が「お父さん、サザエさん症候群のように『月曜日から仕事に行くのいやだな』と思ったことある?」と聞くと「う~ん、ないなぁ」と言っていました。父には特別な趣味がなく、若い頃から「趣味は仕事、仕事が趣味」と言っていましたら、それも幸いしたんでしょうね。

おかげさまで、これからは地元の役がもう待ち構えていてくれているそうで、のんびりしながらもまた次の場所で父は活躍してくれることでしょう。せっかくだったので、そのまま妹と実家に泊まり、昨日はいろいろ語り明かしました。両親とも、本当に心から元気で長生きして、余生を楽しんで下さいと願うばかりです。(母はもう充分楽しんでいるようですが)

それにしても作戦が大成功してよかったです!私たちの思いが天に届き、グッドタイミングを提供してくれたのでしょう。ありがたいことでした。



お父さん、本当に57年間ありがとうございました。
これからも元気で大活躍して下さい!
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  1. 2008/04/05(土) 15:16:27|
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